奈良吉野。なんか素敵な響きじゃないですか?桜の季節にぜひ行ってみたい。でも、人混みが嫌いな私は、紅葉の季節に奈良吉野に行くのはいいんじゃないか。と、ひそかに狙っていました。
実際に奈良吉野に来てみたら、吉野は私の想像より、ずっといい意味で田舎でした。そして、とてもいいところでした。奈良吉野で10日間を過ごしました。
奈良吉野へのアクセス
東京から奈良吉野へは高速バスで行きました。奈良交通の五条⇔新宿線というバスです。奈良の地理に詳しくない私がバス選びの時に悩んだのは、早朝にバスが着いたとき、果たして拠点に入るまでに時間をつぶせるような場所があるのかどうか?ということでした。そして、どの降車場で降りるのが一番拠点へのアクセスがいいのかわからず、結構悩みました。
もし、時間を過ごせる場所がないのであれば、京都か、阿倍野(大阪)に到着して、何かアクティビティを入れてから近鉄特急で吉野に向かうのがいいかな。とか。
東京方面から吉野に来る多くの人は、京都を経由して、近鉄特急で吉野に来る人が多い様子。でも、結局、京都から吉野は、電車で2時間近くかかるらしい。
結局、近鉄大和八木駅でバスを降りることにしました。大和八木駅は、拠点の最寄り駅にアクセスがいいし、八木駅には朝7:00からオープンしているミスタードーナツがあったからです。よし、乗ったことのないバスに乗ろう。
大和八木駅から、拠点のある大和上市までは特急を使うと約50分、普通電車でも一時間強で到着します。
宿泊した場所
奈良吉野には、ADDress拠点はふたつあります。拠点については、ADDressのHPを見るのがいいと思います。
私の私見としては以下の通りです。
奈良吉野は、A邸もB邸も家守さんはとってもいい方たち。家守さん以外のそれそれの家の関係者の方たちもとてもいい方で、長く過ごせば、地域のいろいろなことを知ることができる、ADDressらしい拠点です。
最近ますます増えている、ADDressの新しい会員さんによく、「おススメの拠点」を聞かれます。奈良吉野は間違いなく、おススメ拠点に入る拠点です。楽しかった!
①奈良吉野A邸
吉野川を臨める南向きの家で、吉野川がよく見える。晴れている日には、燦燦と陽の光が入ってきて暖かい!お部屋は、和室ですが、少し座の高い座椅子があるので、作業もしやすいし、お隣の部屋にあるコワーキングスペースも充実しています。
Sagojoのサービスを利用している方たちともご一緒できるので、情報交換が楽しいです。
私が滞在していた期間には、Sagojoの運営をしている方や、3名の吉野のアンバサダーをしている方と、ご一緒して、楽しい時間を過ごしました。
②奈良吉野B邸
奈良B邸は、A邸のすぐお隣です。こちらは、歴史的な趣きのある通りに面している古民家で、とても広いおうちです。キッチンが広く、使いやすい!そして、バスタブ付きのお風呂があります。吉野は盆地で、夕方、日が暮れるととても冷えてくるから、バスタブ付きの拠点はうれしいですね。
B邸は、古民家ではありますが、暖房機器や給湯器が新しいので、想像していたよりも、暖かく過ごせました。ADDressの個室も3部屋あるので、いろいろな方と交流できます。
吉野は、スーパーや飲食店が少ないのですが、毎週水曜日はこの拠点でイベントが行われていて、お食事もできるみたいです。(今回は参加できず・・次回への宿題となりました)
メイントピック
■吉野山にピクニック
多くのADDress拠点拠点の近くには、ハイキングができる初心者に優しい山があることが多いです。でも、吉野山はそういう山とは一味違います。その違いは、
①単なる登山アクティビティのみならず、文化的な楽しみ(世界遺産の山なので!)も同時に味わえる。
②徒歩、ケーブルカー、車(自転車、バイク)、バス、など様々なアクセス方法があり、その時の天候や、体力、行きたい場所によってアクセス方法を選べる。
吉野山は858メートルなので、東京の高尾山よりもちょっと高いくらい。気軽に登れる山です。
エリアは、下千本、中千本、上千本、奥千本のエリアに分かれます。各エリア別にいろいろな見どころがあります。詳しくは吉野山観光観光協会のHPが参考になります。
私は滞在中2回、目的を別にして登りました。
・1回目 エクササイズとして
まず、拠点から、近鉄の吉野駅まで30分くらいかけて歩きました。
近鉄吉野駅から、ケーブルカーでロープウェーに乗り、吉野山口まで行って、そこから、一番奥の奥千本の金峰神社まで歩きました。神社仏閣などは全然立ち寄らずに、ひたすら自然を楽しんで歩きました。
帰りは、高城山展望台から、吉野神社までバスに乗り、吉野神社から拠点まで再び歩きました。
およそ20,000歩くらいの散歩となりました。朝9:30に拠点を出て、帰ったのは16時過ぎだったと思うので、1日、いい散歩をしました。
・2回目 散策しながら
2回目は、前回とは逆に、拠点から吉野神宮まで歩き、そこからバスで一機に奥千本口までバスで登りました。そこから、いろいろな神社仏閣を拝観しながら、拠点まで降りて戻ってきました。
この日も同じく20,000歩くらい歩きましたが、下りのほうが、後日の筋肉痛がひどかったです。下りで使う筋肉って普段はあまり使っていないのだと気づきました。
ちょっとした後悔として、私は2回とも、祝祭日に登ってしまったので、多くの観光客がおり、家守さんおすすめの「賞味期限10分のわらび餅」など、お店巡りができなかったことです。
吉野はお水がきれいなのでおいしいお豆腐とかもあります。(近所のスーパーでも買えます)豆乳とか、飲んでみたかった。
吉野山でのお店巡り。は次回の宿題です。
■宮滝方面散歩
拠点のすぐ目の前から、本数のものすごく少ない、コミュニティバスに乗って、宮滝方面に散策に行きました。
吉野の郷土資料館を見に行くためです。宮滝には遺跡があり、縄文時代から人が生活していた様子などを見られます。建物は立派ですが、中は展示スペースが少しあるだけなので、ちょっと残念。
でも宮滝エリアは近くに桜木神社があったり、宮瀧醤油の醸造所があったり、いろいろと見どころがあるし、宮滝から、吉野山に登れるハイキングコースもあるようです。
この近くに地元の方が利用している温泉施設があるようなので、こちらに立ち寄るのも楽しそう。
帰りは、都合のいいバスがなかったので、1時間くらいかけて、散歩しながら帰りました。地元の方が使うためのコミュニティバス(お年寄りが病院に行くためのバス)なので、平日のほうが本数が多いバスです。時間をチェックして、バスでも、お散歩がてら川沿いを歩きでも。
*バスについてはすごくわかりにくいので、家守さんや滞在の方に教えてもらいながら、HPをチェックするのがおすすめです。
■吉野杉の家
奈良の拠点のすぐ近くに、吉野杉の家があります。こちらを見学させてもらいました。2016年に吉野町で建設が行われ、東京で開催された「HOUSE VISION2016東京展」にてお披露目ののちに奈良県吉野川のほとりに移築された宿泊施設です。
建築家の長谷川豪とAirbnb共同創業者ジョー・ゲビアのコラボレーションで作られた家で、2017年からAirbnbにリスティングされおり、Netflixの「世界の摩訶不思議な家」というドキュメンタリーにも取り上げられた家です。こちらは、入った瞬間、ものすごくいい木の香りがします。1Fが吉野杉、2Fが檜で作られているそうです。とてもおしゃれな造りになっているのはもちろん、吉野杉の品質の高さをいろいろ教えていただくこともできました。
吉野杉は、密に植えて、枝打ちをして育てることで、よく木材にみられるような黒い節がない気が出来上がるそう。吉野杉の家はとても美しい木で作られていることがわかります。貴重な体験でした。泊まってみるのも楽しそう。
■日本酒造 北岡本店
やたがらすの酒造メーカーさんが、酒蔵開放のイベントをされていました。日本酒がどうやってできるのかを1時間くらいじっくり説明してもらいました。なるほどー。日本酒ってやっぱり奥が深い。 いろいろな掛け算が、味を決める繊細な飲み物なんだなということがわかりました。
例えば、ワインであれば、葡萄自体が、水分を含み、酵母菌も持っています。でも日本酒の場合は、米×水×酵母の掛け合わせになり、その製法は酒蔵や杜氏さんによって違ってくる。こうい奥深さのある飲み物なんだ。「和食」と同様に、世界に発信できるポテンシャルがあるお酒なんだ、ということをいまさらながら体感することができました。
北岡酒造さんのいいところは、あんまりお高く止まっていないところかもしれない。いろんなところのOEMとかもやっていて、チャレンジしている!っていう感じの酒造でした。
■「吉野♪音♪街道」
11月20日(土)に、音楽のイベントが開催されました。小さな町に6つの会場が用意され、招待アーティスト、地元アーティスト、また公募のアーティストの方たちが朝から夜まで、代わる代わる、いろいろなジャンルの音楽を奏でられていました。
いろいろな食べ物のお店も出店していて、ADDressでは有名なサーカスキッチンも出店されており、早々に売り切れになっていました。(私は買えずに残念・・)
地域の方たちは前日まで準備に追われ、大変お疲れのようでしたが、すごく素敵なイベントになって、アーティストの方たちも、「また次もやりたいね!」とおっしゃられている方が多かった。
今まで聞いたこともないような、民族音楽なども聴けて、アーティストの方とお話もできて、すごく、すごく楽しかったです。
■MIND TRAIL 奥大和 心のなかの美術館
こちらは11月28日ですでに終了してしまったイベントで、奈良県 吉野町、天川村、曽爾村にいろいろなアート作品を野外展示し、歩きながら巡る美術展となっていたものです。吉野山に登る途中でいろいろなアート観ることができました。
まとめ
奈良吉野は何にもない・・と言えば何もないところ。そして私は10日もいたのに、帰るときには、なんだか、やり残したことがたくさんあって、また訪れたいところです。桜も見てみたい。でも、新緑の季節とかも気持ちよく過ごせそう。長く、ゆっくり滞在した人にしかわからない奈良吉野の魅力。
今回は期間限定イベントのこともいろいろ書いたのですが、春、秋と吉野では、毎週のようにいろいろなイベントがあるようです。
つたない私の言葉では吉野の魅力を伝えきれない。Sagojoの吉野アンバサダーの3名の方は、吉野に心酔していたし、ADDressの会員さんで5回もリピートし、ついには、奈良にご自身の家を構えてしまうことになった方にも会いました。それがきっと「吉野には何かある」ってことの証拠になると思います。
また行きたい。
今夜もよい夢を見られますように。
コメント
吉野の山に桜の植樹の寄付をしたことがありますが、まだ見に行ったことがありません。
春に訪れてみたいと思いました。
いつも素敵な記事をありがとうございます。
めーさんこんにちは。桜の季節の吉野はきっと美しいでしょうね。
こちらこそ、いつもコメントをありがとうございます。