大内宿。大内宿は福島県の南会津にあります。江戸時代に会津若松市と日光今市を結ぶ重要な道の宿場町だったそうです。現在も茅葺屋根の民家が残っており、昭和56年には国選定重要伝統的建造物郡保存地区に指定されているところです。
今回は矢板の拠点に宿泊しつつ、大内宿へ行ってきました。
なぜ大内宿に行くことにしたのか?
かつて、私は毎年Quo Vadis の手帳を使っていました。毎年、新しい手帳に移行するときに、そのまま新しい手帳に書き写せるように、大切なこと、例えばちょっとしたWish Listとか、時々しか必要ないけれど忘れては困る会社のルールとか、東京以外のオフィスのドアコードとか、そういうのを1番最初のページの裏側に書いていましたが、そこに、黄色のポストイットで「大内宿」と書いたものが貼ってありました。
自分で貼ったのですが、なぜ貼ったか、は思い出せず、いつ書いたのかも思い出せません。「大内宿」が何なのかも忘れてしまい、謎のメモとして、何年もそのポストイットは時に新しく書き直されながら、私の手帳に書いてありました。(手帳を新調するのって、いつも忙しい時なので、もうとりあえず書き写しておく!っていう感じでした。)
今年、多拠点生活をすることになり、スケジュール管理をすべて電子化することにしました。手帳を捨てるとき、「この大内宿っていったい何?」と思って調べたところ、南会津の地名。何故書いたのかは、まったく思い出せません。
大内宿のことはしばらく忘れていましたが、ADDressでの生活に慣れ、車にも乗れるようになったことで、そういえば「大内宿」、なぞのメモの場所に行ってみよう、と調べ始めました。
大内宿は、東京から行くにはアクセスが良くない。どこかADDressの拠点を利用して、経由していこう。と思い最初は那須の拠点を。と考えていましたが、ほかの会員さんから、「矢板よかったよ」と聞いて「矢板?矢板ってどこ?」と思ったら栃木県矢板市に「別荘タイプ」のADDresの拠点がありました。
矢板か。知らないところに行ってみるのはいいな。OK。矢板に行ってみよう。今回は大内宿に行く&別荘タイプの拠点でのんびりする目的で出かけました。
矢板へのアクセス
矢板へは、宇都宮からガッツレンタカーで行きました。宇都宮から矢板の拠点までは、約1時間ですが、途中日光に立ち寄ってから向かったので、(そして日光が大渋滞だったので)長いドライブになってしまいました。
白雪姫が出てきそうな深い森をぬけて、小綺麗な別荘地が見えたら、そこが矢板の拠点です。暗くなる前に到着したい、と思っていたのですが、17時になってしまいました。矢板の拠点は、周辺に何もなく、別荘地ではあるものの居住していない住居も多いので、日が沈むと真っ暗です。明るいうちに到着するのがおススメです。
宿泊した場所
矢板の拠点には、4泊しました。この拠点は、造成された丘陵地に建っている、3階建ての「別荘」です。大きなリビングとお風呂。広い個室が2つ。4台のドミトリーベッドが入った部屋、2台のドミトリーベッドが入った部屋、天井も高く、本当に大きな家です。リビングには高い天井、4つの窓から丘陵の眺めを堪能でき、鳥の鳴き声で目覚めることができます。建物自体も新しく、「別荘を買った気分」になれます。
別荘を持つなんて素敵だな。と思う一方で、こんな広い家をメンテナンスするなんて、考えただけでも気が遠くなりそう。やっぱり、ADDressで利用するに限ります。会員として滞在時に共用部のお掃除の協力をして、楽しく過ごすのがGOODです。
夕暮れ近くになると窓からの景色がとてもきれいです。晴れでも、雨でも絵になる景色をみることができます。
拠点には自転車がありますが、自転車で行ける範囲には何もありません。
今回は、ほかの滞在者の方がいなかったので、一人ではもったいない!+夜はちょっと怖い。と思いましたが、すぐに慣れてしまい、楽しく過ごしました。
2日目の夜に家守さんが、お手製の軟骨とキャベツの煮込みとお菓子や飲み物を差し入れてくださったので、一緒にいただきながら、矢板の現状や、観光に関することををいろいろお聞きできました。
おいしかったもの
・道の駅やいた
拠点の近く(車で15分)に「道の駅やいた」があります。
私が訪れたときには、とても混んでいて、品ぞろえもよく、楽しい道の駅です。めずらしい野菜や、体によさそうなものを買って、拠点で自炊しました。山のようなケール!珍しいカリフラワー。(カリフローレっていう新種だそうです)美味しくて健康になれます。お花やめだかも売っていました!
・高塩菓子店
矢板にこんな素敵なお菓子屋さんがあるなんて!お伺いしたときには、残念ながら季節の練切は売り切れだったのですが、お見本はとってもかわいかった。かぼちゃ万頭と栗蒸し羊羹をいただきました。お店も素敵でした。(残念ながらカフェはお休みしてるようでした)
メイントピック
大内宿へは矢板の拠点から車で出かけました。とても天気のいい日で、素晴らしい景色を楽しみながら、ドライブしました。通常は2時間程度で到着できるようですが、東北自動車道には、ETCカードがないと、利用できない出口があり、私は遠回りをしなくてはならなくなり、結局3時間くらい時間がかかってしまいました。
大内宿に入ると、およそ40件くらいの茅葺屋根の古民家が並んでいます。それぞれの古民家はお土産屋さんや、飲食店になっているようで、お店を覗きながら、街並みと景色のコントラストを楽しむことができる小さくて可愛い宿場町です。建物には、それぞれのお店に「大和屋」、とか「扇屋」というような名前が入った屋号も復元されていて、チャーミングでした。
私はお店のファサードとか、古い建物の屋号とかそういうのを観るのが好きです。
オランダにはゲーブルストーンという建物の識別と装飾のための石板があります。20代の時に林丈二さんの本を読んで、実物を観たくてアムステルダムに行きました。
ゲーブルストーンは16世紀ごろに使用されていたそうですが、番地制度が始まる前の住所の識別が目的となっており、字の読めない人にも、靴の絵なら靴屋さん、などがわかるようになっていたそうです。
大内宿が栄えたのは江戸時代、すなわち17世紀から18世紀あたりですから、そのころにもしあの展示の屋号が使われていたとしたら、日本人はとても識字率が高かったといえます。
茅葺屋根の建物を進む途中に、高倉神社があります。観光客の多いメインストリートとは異なり、ひっそりと静かな神社です。神社まで5-6分歩きますが、その道なりに下郷の素晴らしい景色を観ることできました。
大内宿は、例年は冬に雪まつりがあり、雪をかぶった茅葺屋根と花火を観られるようです。
まとめ
結局なぜ自分が「大内宿」のメモを書いたのか、まったく思い出せなかったのですが、とりあえず、そして何となく、胸のつかえがすっきりとしたような気持になれました。紅葉には少し早かった福島&栃木の秋。
ここからもう1か所お楽しみの場所に立ち寄って、東京に帰ります。
今夜もよい夢を見られますように。
コメント
大内宿、存じませんでした。
会津には行ったことがあるんですが。
東北もこれから紅葉が美しいでしょうね。
お風邪など召されませんように。
めーさんこんにちは。いつもコメントありがとうございます!
今回、紅葉には少し早かったのですが、お陰さまで、暑くも寒くもなく、過ごしやすい気候のなか、福島&栃木を楽しめました。
11月になるとだんだん秋が深まって、素敵な季節になりますね。めーさんもどうぞお身体を大切に。