夏頃、ADDressの拠点開発をしている人から、「今年、門司港に拠点ができるよ。すごくいいところだから行ってみてね」と言われました。拠点開発の人が言うのだから、きっといい拠点に違いない。
そして、門司港といえば「出光」。門司港は出光興産創業者で海賊と呼ばれた男のモデルになった「出光佐三」の創業の地。
私は「出光」にはちょっとしたゆかりがあります。私の母は、結婚前には「出光」の東京本社に勤めていて、私が小さいころよくその話をしていました。現在のパレスホテルがある場所に会社があったそうです。
さらに、私の大学院時代の同期生が、教授のお手伝いで「出光」のケーススタディを作っていて、すでに卒業していた私は、「単位関係なし」という気楽な気持ちで、彼らの作業を見守っていて、出来上がったケーススタディを見せてもらったことがあったのでした。
門司港。行ってみなくちゃ。拠点がオープンしてから少し時間がたってしまったけれど。そしてもうちょっと暖かくなってからにしようかな。と迷いつつ、「行こう。と思った時が行き時だ!」と思って出かけました。
残念ながら、出光美術館は一時閉館していて、出光佐三についてのいろいろを観ることはできませんでしたが、ケースタディも読んでいたし、「海賊と呼ばれた男」も読んだので、いいや。
門司港は、のんびり過ごすのにいところ。毎日海を見に散歩に行って、地味に色々なことをして過ごしました。
門司港へのアクセス
門司港に来る前に、ちょっと博多に寄りました。なぜなら私は博多が大好きだから。最近、ADDressの拠点がすごく増えて、以前のように、「出かけたいのに泊まるところがない」という状況が劇的に改善されたため、Hafhのコインが溜まっていました。福岡空港行きのほうがエアチケットのチョイスもたくさんあるし、福岡で一泊してから門司港へ向かうことにしました。
・福岡で泊まったところ Hafh Fukuoka THE LIFE
福岡ではHafh Fukuoka THE LIFEの女性用半個室というとこに泊まりました。ベッドは壁で仕切られているおり、入り口部分がカーテン。壁の上部はふさがれていないので、隣の人の気配は結構感じる。プレミアムなドミトリーですね。ここはHafhの九州での基幹店ということで、建具とか、家具とかはすごくいいものが使われていました。キッチンは、狭くて使いにくいので、本格的な自炊は難しそう。1-2泊の滞在ならまた利用したいなと思いました。
・福岡で行ったところ
福岡では福岡アジア美術館に行きました。それについては、下記にまとめています。
・福岡から門司港へのアクセス
福岡から門司港までは、新幹線を使わず、鹿児島本線で行きました。新幹線では小倉で在来線に乗り換え必要。荷物があるので乗り換えが面倒だし、あまり時間も変わらない。所要時間は、約1時間半でした。
門司港駅に着いたときはすごく良いお天気で暖かかった。門司港駅は趣があって素敵な駅。スタバも目立たず、ひっそり。内装もいい感じでした。
宿泊した場所
門司港の拠点には5泊しました。
門司港の拠点は、100年以上前の古民家部分と増築部分でできている家で、すごく広いです。そして、キッチン、トイレ、お風呂などの水回りは、新品、または比較的最近に新しくされたもののようです。古い家なのですきま風が入ってきて寒いですが、リビングには2台の電気ストーブが備え付けられているので、足元を暖めることができてとてもよかったです。
キッチンが広い。スーパーも近い!
個室には(101)机があり、ロッキングチェアがありました。共有スペースのダイニングテーブルも広いので、家の中でもいろいろな場所で、気分を変えながら1日を過ごすことができます。
予約個室が4つもあるので、予約も取れやすそうです。
メイントピック
門司港では特別なことはしませんでした。私はADDressでの生活を「観光半分・生活半分」みたいに考えています。ADDressでの生活は、初めてのところに行くことが多いので、運動がてらの観光を少しして、あとは、普通に生活しています。
・唐戸市場
門司港から山口県の下関までは、すぐです。(歩いて行けます!)私はフェリーに乗っていきました。フェリーの乗船時間は5分。おおよそ20分おきに出航しています。
フェリーを降りたらその右手が唐戸市場です。
唐戸市場に行くと、いろいろなお店があって、好きなものを買って外で食べることができます。お鮨が中心で、人気のお店には行列ができてました。ケーキ屋さんのようなショーケースの中から、自分の好きなネタを選んで買います。
お鮨はネタが大きくて立派でした。でもこういう観光用の市場って今後、運営が厳しいだろうなとも思います。今は、大手回転ずしチェーンで食べるお鮨もかなり美味しいです。ヨーロッパでも、韓国でも、こういう市場はたくさんあるんですが、大体は観光用です。みんな遊園地に行くみたいに、市場に行く。ローカルの人は、デパ地下やスーパーで買い物するほうが、品質がいいことは大体知っている。フランスやイタリアでは、市場はまだ機能しているようですが、バルセロナとかは完全に観光用です。観光地としてリピートしてもらうには、また別の工夫が要りそうです。
・門司港レトロ
滞在中、昼間は毎日門司港レトロあたりを散歩して、海を眺めながら、本を読んだり、考え事をしたり、いい時間を過ごせます。メールやSNSのコメントの返事をしたり、書き物をするなど、家の中での作業に行き詰った時には、思い切って、水筒とおやつやサンドイッチを持って出かけてしまい、外でTODOをこなしています。
夜はライトアップしています。これから暖かくなったら、夜、外で過ごすのも楽しそう。こういうのってADDress生活ならではの、いい時間の過ごし方です。
・めかり公園
拠点から歩いて40分くらいのところに関門海峡を見渡せるめかり公園があります。運動がてら出かけました。門司港レトロのところから海沿いをずっと散歩しながら歩けます。
途中、和布刈神社にお参りして、インスタで話題の「関門トンネル人道」を歩いて、福岡県と山口県の県境で写真を撮りました。
そこから急勾配を登って、めかり公園の展望台へ。第一展望台、第二展望台と2か所の展望台がありますが、不思議と第二展望台のほうがいい景色を見ることができます。結構な急な坂を上るので、体力に自信がある人は歩いて。(結構いい運動。高尾山に半分登るくらいの体力は必須)体力がない人は車で。景色はとてもきれいです。夕日もきっときれいに見えるだろうな。
・イカをさばく復習
先月、東京でイカのさばき方を習うためのお料理教室に行きました。その時のことはこのブログに書きました。
門司港のスーパーにいってみて、やっぱり魚売場の充実ぶりがすごい。イカは・・あった!東京でもスーパーオオゼキでイカを売っていたので買おうか迷ってやめ、全然復習していなかった。できるかな。一杯298円のイカを買ってきました。
イカを買う時は、黒と白のコントラストがしっかりしているもの、エンペラのところが閉じているもの、目がきれいなものが新鮮。それを選ぶべし。よし、目はわかんないけど、これでいいや!
先生が限定公開の復習用のYoutubeを送ってくれていたので、それを観ながら挑みました。
門司港の拠点はあまり調味料の種類がなかったので、簡単に自己流に炒め物と、げそ焼きを作って食べました。味は・・素晴らしくはできなかったけど、まあまあ。
今度は魚のさばき方にも挑みたい!
おまけの情報
家守さんがカフェを営んでいらっしゃるとのことだったので、お邪魔しました。金・土・日・月のみの営業だそうです。古民家を改装した老い素敵なカフェで、お茶もケーキもすごく美味しかった。
こんなことを書くと、辛口で嫌なんですが、私は正直、あんまりカフェが好きじゃないです。個人経営のカフェは、食べ物、飲み物、店内の家具や雰囲気(お店の人も含めて)、食器などの全体的なバランスが取れているところは少なくて、がっかりすることが多い。
スターバックスなどはそういう点で調和がとれており、一定のクオリティも担保されている。でも都内のスターバックスって混みすぎなのと、お店の人がのんびりしすぎなところのバランスが悪くて、あまり好きではありません。
こんなカフェ嫌いの私なのですが、こちらのカフェはすごくよかった。お店のミモザのしつらえも素敵だったし、ケーキがオーバルプレートに乗っているのも好きな感じだった。お茶も、ケーキもおいしかった。こういうカフェってあんまりないです。
カフェが好きな方はぜひ。
まとめ
門司港での6日間。ADDressの人が教えてくれた通り、すごくいい拠点でした。
朝起きて、家じゅうの窓を開けて、大きなキッチンで朝ご飯を作って食べる。
部屋で少し書き物をして、お昼になったらお弁当を作って出かける。天気がいい日に、海を見ながら、または、山や丘に登って、外で買い物や読書、勉強をしたりする。夕方は品ぞろえが豊かなスーパーで、食材を買って、家で晩御飯を作って食べる。
夜はお部屋のロッキングチェアに揺られながら、映画を観たり、友達とオンラインで話したり。
日常のQOLをあげることができる。それが門司港の拠点でした。
今夜もよい夢を見られますように。
コメント
去年の晩秋に小倉に宿泊して門司港に行きました。こじんまりした港にジャズの演奏が流れる夕焼けを楽しみました。
下関まで歩けるのですね、知りませんでした。
小倉では友人と会ってフグのランチをいただきましたが、良心的な価格でお腹いっぱいになりました。またいつか九州に行ってみたいです。次はどこに旅するのか、楽しみです。
めーさん。こんにちは。門司港は、メーさんのおっしゃる通り、ジャズの演奏が流れる夕焼けを楽しめるような場所です。
私は「食べ物」に関心が薄いのですが、おいしいものもきっとたくさんあるところだと思います。
特別なイベントがなくても、海辺に座って、海をみて、風に吹かれるだけでも、門司港に行く意味があるんじゃないかなと思っています。