先日無職の嗜みについて概論を書きました。
無職になって変わることは、大きくは時間とお金に関してです。私の場合、プラスαで多拠点生活がスタートしているので、それも踏まえて商業施設との付き合い方を変化させています。
最近の買い物事情
最近、買い物をしなくなったのは、無職で収入がなくなったということはもちろんですが、それよりも多拠点で生活しているために物を増やすことができないことのほうが、大きい理由です。今までは、どんなに忙しくても月に1-2回は、その時の気分やニーズに合わせていろいろな商業施設を利用していました。
働いていた頃はあまり時間がなかったので、週末の午前中や、土曜日の夜遅い時間、すなわち商業施設が空いている時間に、サクッと出かけて買い物をしていました。あの頃は、時間がもっとあったら、もっといろいろじっくり見たい。と思っていました。
今は、時間はたくさんあるけれど、購入しても置く場所がない。ということで、商業施設との付き合い方についてあらためて考えました。今年の夏、私が購入したのは、SHIPS(それも札幌で!)で黒のワンピースを1枚だけでした。こんなことは、いまだかつて一度もなかった。(そしてそれでも全く困らなかった…)ただ、実際に私は、購入することがなくても、今まで以上に商業施設に足を運んでいます。
質問されてふと、考えるきっかけになった一言
ほかの人から「何も買わないのに、ショッピングに出かけてつまらなくないの?」と聞かれてみてふと考えました。私的にはなぜか、つまらないとは思っていない。それはなぜなのか?
私はきっと買うことも好きなのですが、トレンドや憧れのもの、心躍るようなモノをみつけることが好きなんだ。そうか!だからウィンドーショッピングという言葉があるのね。じゃあ、美術館のように商業施設を眺めることにしよう。と思いつきました。
美術館として商業施設を眺める 具体的な方法
今までは時間がなかったこともあるし、購入していたものは現実的に必要な物でもあったので、(仕事をしているとどうしてあんなに洋服や靴やバッグが必要になるんでしょうか??)購入可能な予算の範囲がおおよそ決まっており、その中から自分が購入できるものを探していました。
でも、購入しないのであれば、自分の身の丈を考えずに、様々なものを見ることはできる。というか、今までよりも購入する数は減らなさなくてはならないのだから、「もし買う時には、いいものを」と思っているということもあり、目玉が飛び出るほどの高価なものも、よく見るようになりました。
だって、考えてみれば、私が今まで1シーズンに購入していたものを仮に、服、靴、バッグ、アクセサリートータルで10個だったとして、この夏に購入したのはワンピース1枚だけ。無職になったことを考慮したとしても、今までの2倍くらいの価格のワンピースを買ったっていいのでは?(適当な計算上では、ですが。)
商業施設の中で見るべきものは、商品だけではなく、ウィンドーディスプレイや、建物の構造や、販売員さんの制服や、パッケージデザインや、ここに挙げきれないほど。ありとあらゆるものを見よう。と決めました。場の雰囲気も感じ取ろうと思っています。
そう考えると、やっぱりオンラインよりはオフラインショップに足を運びたくなるのは、当然です。オンラインでは商品やコーディネートは見ることができても、空気感とか存在感みたいなものはわからないからです。
一方で気をつけていることもあります。
私は長きにわたって、リテール関連の仕事をしてきているので、店舗を構える側や、ショップで働く人たちの心理がわかります。なので、彼らが見るだけ、のお客様がいることは十分に理解していて、(というか、お客様がその日に見たものをすべて購入するわけではない、そこに競争原理が働いているということを十分に理解していて)それでも彼らにとって、あからさまに見るだけの人がWellcomeではないこともわかります。なので、小さなルールを自分で決めています。
- むやみやたらに商品に触らない
- 長い時間店舗に滞在しない
- なるべく話しかけられないようにしつつも、話しかけられたら感じよくふるまうし、製品やお店を気に入っていることを必ず(できたら具体的に)伝える
まとめ
ということで最近の商業施設とのつきあい方について書きました。
最近は不景気で、多くの商業施設やブランドの、ウィンドウディスプレイの経費が少なくなっているようですが、もうすぐクリスマスウィンドーが始まります。銀座とか、青山とかを見に行くのを今から楽しみにしています。
「商業施設はショッピングする場所から美術館へ。」ルールを守りつつ、高い審美眼を持てるようになりたいと思います。
今夜もよい夢を見られますように。
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