ADDressでの生活って楽しい?うん。楽しいよ。でも大変なことだってある。その1 体験談。

この前、ほかの会員さんに「すっごく楽しそう」と言われました。

日々ブログに書いているように、私はADDressでの生活をすごく楽しんでいます。楽しい話をいろいろな人にしているので、みんな興味があるみたいです。

今の多拠点生活について、ADDress会員以外の人たちからは、「いろいろなところに行ける」点に強く関心を持たれるのですが、私としては、「いろいろなところに行ける」以上に「人との繋がれる」ことのほうが、貴重だと思っています。

こんな風に楽しんでいるADDressですが、じゃあ「嫌なこと」「困ったこと」はないの?となればそんなことはありません。失敗もたくさんしています。笑えることも、笑えないこともあります。

それを一度、体験談とその解説について、分けて整理しておこうと思います。今回は体験談。

笑えない体験1.一人の恐怖。

私は基本的には、一人でいるのが好きです。ADDressを始めるときに、一人でいるのがこんなに好きなのに、他人と同居なんてできるのかしら。と心配していたほどです。ADDressにはホテルやゲストハウスと提携している拠点もあるので、一人になって、ほっとしている日もあります。

こんなに一人が大好きな私も、一人の恐怖を何度も味わっています。

私は一人が好きなんですが、一方、少し神経質で怖がりです。なので、今までは、必ずセキュリティが万全というタイプの家を選んで住んできました。オートロック、セコム完備、監視カメラ等が設置されていることはもちろんのこと、通路側共用部に窓がある家を絶対に選びませんでした。

なぜなら、夜、誰かが通路を歩くのを感じるのが怖いから。ガラス窓1枚なんて、仮に柵がついていたとしても、力を加えれば割れてしまう。想像しただけで怖い。

そうなると、選択肢としては、必然的に角部屋になるので、住宅コストは高くなってしまうのですが、それでも私には、万全な防犯はMUSTな選択、安心のための出費でした。

ADDressの拠点では、時に、一昼夜一人になってしまうことがあります。予約個室が1つしかない拠点や、複数の個室があっても、私しか滞在者がいない場合。

そして、家守さんが常駐していない拠点、専用個室や、専用ドミトリーがない拠点などでそういうことは起こり得ます。

初めて行く家で一人きり。

ただでさえ怖いのに、ものすごく広い家の場合もありますし、古い家で歩くたびに床が、ギシギシしたり、扉を開けるたびに、ギイイイとか音がすることもある。夜、一人で部屋にいても、「なんかいま音しなかった??」などと何度も思ってしまい、すごく怖いです。

昼間到着したときには、趣があって素敵な家。と思ったことは忘れ、ギシギシ、ギイギイいう家を「うう。怖すぎる」恨んでしまいます。

一人の時には、家守さんにご連絡して、「ほかの滞在者がいないかどうか」は必ず確認しています。夜遅くにほかの滞在者の方が来たり、来ないはずの人が来ると怖いからです。そして、玄関の鍵、窓の鍵、居室の鍵をしっかり閉めて、「怖いよう」と思いながら、「早く朝になりますように」と祈り、寝ています。

朝になれば、何もなく夜が過ぎたことがわかります。何日か過ごせば、家のどこでギシギシ音が鳴るのかもわかり、慣れてくればあんまり、怖くはなくなります。でもやっぱり怖い。

笑えない体験2.不潔の恐怖。(これは克服できた)

ADDressを始めるときに、人によって「きれい、汚い」の感覚が違うことは覚悟してきました。

実際の生活を始めてみて、嫁姑が家の中でうまくいかない理由がなんとなくわかる気がしました。やっぱり、それぞれの家庭によって、家事のやり方、ルールは違うんだな、ということです。

例えば、食器を洗った後、かごからいつ、食器を食器棚に戻すのか、というタイミングや、生ごみをどのように捨てるか、(ヨーグルトなどのカップは洗ってからすてるとか、洗わないとか。生ごみは一度小さいビニールにまとめるとか、そのままキッチンシンクの排水溝のところにためておく、とか)など、いろいろ違います。

こういうのは、いろいろなルールがあるんだなあと。今までの自分のやり方と違ったとしても、許容範囲だと思いますが、最初のころ、どこまでが一般的な許容範囲で、どこまでが許容してはいけない範囲なのか、がわからなくて、困りました。

よくわからないので、基本的には「生命に危険が及ばなければ、許容範囲としなければ」と覚悟していました。

ADDressに入会したばかりのころ、ある拠点に着いたとき、シンクに備え付けの三角コーナーに生ごみが入ったままになっていました。昨日まで利用していた人が捨てたものがそのままになっているのか、専用ドミトリーの方が捨てたごみなのか。ごみ箱にも半分くらい、ゴミが入っていました。

どうしよう。と思い、そのままにしておきました。「明日になったら、家守さんがごみを捨ててくれるだろう」と思って。

しかしながら、翌日も、その翌日も、ごみが捨てられる様子はありません。その当時は、コロナウィルスの感染に対して、様々な地域がすごくセンシティブな時期だったので、周囲の飲食店は「県外からの利用はお断り」となっていて、私はそのキッチンで自炊をするしかありません。

「燃えるごみって、週2回くらい行政が回収してくれるものなのではないか。そしたら、家守さんも週2回くらいはごみを捨ててくれるのではないか。明日はきっとごみはなくなるはず。」

そう思って毎日を過ごしていましたが、結局、1週間一度もごみが捨てられることはなく、私は、ちょっと半泣きでゴミとともに拠点で暮らしました。

その拠点から帰ったあと、そのことを何人かの会員さんに相談しました。ADDressサポートにクレームしたほうがいいよ。といった人もいましたが、ある会員さんから、「私たちは賃貸契約の会員なんだから、だれの職責か、ではなく、気になった人がやればいいと考えたほうが気が楽よ。」と言われて、私は、その通りだなと思いました。

そうか。家守さんに聞いてみればよかったんだ。

なので、今は、ごみがあって、気になった時には、まず家守さんにご連絡して、ごみを捨てる協力ができることをお伝えしていますし、私が汚れが気になるときには、掃除してしまいます。

家守さんはお忙しい方も多いだろうし、緊急でもないのに、会員がいちいち電話してきたら大変だろうな、とか思って遠慮していましたが、ほとんどの方はご連絡すれば、快く対応してくださるし、話してみるといい人だった!ということも多い。(それにゴミをこんなにためていても平気なくらいなので、おおらかな人が多いのかもしれない、とも思う)

ゴミとともに、泣いていた私はバカだったな。と思って、今はこの二つ目の恐怖からは解放されました。

笑えない体験3.田舎を知らなすぎる恐怖。(これは笑える)

知らなかった。Suicaが使えないJRがあるなんて。

私はADDressでいろいろなところに行くようになって、初めて地方の交通の便の悪さを体験しました。ニュースなどで、バスや、電車の地方路線の廃線の話を聞き、人口減少により、経済的に交通網を維持していくことが難しい経営の問題と、そこに尚暮らし続ける人たちの生活のための問題。などど頭で理解して、わかったようなつもりになっていました。

ADDressを始めたばかりのころ、富良野の拠点に帰るために、美瑛駅で電車を待っていました。来るときはバスで来たので、電車に乗るのは初めてでした。そこで初めて知ったのでした。JRなのにSuicaが使えないなんて。※この後のADDress生活で、こんなことは「当たり前」になるのですが、初めて知った時は衝撃でした。

窓口でなつかしい厚めの切符を買って、待合室で電車を待っていました。忘れもしない14:19発、*ちなみにその後の電車は16:07分発。

当然、自動改札はなく、2時間に1本しかない電車のために、改札口が常時開いているはずもなく、改札口にはロープがかかっていました。私は時間になったら駅員さんが来るのかな。と思って待っていました。

私が今まで住んでいた駅は、2分に1本という頻度で電車が来ていたので、電車の時間を見て行動プランを決める、ということも新鮮でした。

そして、早めについて待合室で待っていたのにもかかわらず、なんと私はその電車に乗ることができなかったのでした。一体何が起きたのか。

7月の上旬は、観光客がものすごく少ない時期で、駅の待合室には、ローカルの人しかいません。駅員さんは、多分、「ついうっかり」遅くなってしまい、改札を空けたのがギリギリになりました。同時に電車が着いたような気配がし、駅員さんが慌てて、改札を空け、人がどんどん降りてきて、私は改札に入れず待っていました。

その間に、電車は発車してしまったのでした・・・。

なんと。電車が発車する時には、発車ベルも鳴らない。(これも「地方あるある」ということを後に知ります。)

気づいたときにはひとり、待合室に取り残され、駅員さんは、またどこかに行ってしまいそうだったので、

「富良野行きの電車、行っちゃったんですよね?この切符って払い戻しできますか・・・?」

と聞いてみたところ

「あれー。乗らなかったの?本当はだめなんだけどねー。はい。750円。」

「ありがとうございます。(乗らなかったんじゃなくて、乗れなかったんだよう。泣)」

電車に乗るのにも、なんとなくの「暗黙のルール」があり、それを知らないと電車に乗れない、ということがあったのでした。(もちろん、私がどんくさいだけ、という見方もあります。そのほうが正しい。)

2時間に1本しかない電車に乗れないとどういうことになるのか。2時間に1本しかない電車というのがどういうものなのか。仮にその路線が廃線になってしまったらどういうことになるのか。

ニュースを観ながら、「経済的に交通網を維持していくことが難しい経営の問題と、そこに尚暮らし続ける人たちの生活のための問題。」などと頭で考えていた私は、本当に何もわかってない。電車に乗れなけれが、帰れない、動けないってことなんだ。リアルってそういうことなんだ。自分のことを本気でバカだなと思いました。何でも解っている気になっている私も。電車に乗れない私も。

まとめ

と、いうことで、ADDressでの怖い体験や失敗をまとめました。一人の恐怖はいまだに克服できませんが、いろいろトライしてきたことで、自信もついてきました。

直近で行った長野でも、「自動改札なし、発車ベルなし、2時間以上次の電車なし」の電車に乗りましたが、もう慣れているので(乗り遅れたらどうしよう。とは思いますが。)あ。またこのパターンね。とちょっと余裕です。

またそのうち、この体験が、私の人生に何を及ぼしているのか、について書きたいと思います。

今夜もよい夢を見られますように。

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