ADDress多拠点生活 宇城(熊本)宇城の夜、ふたつ、自分なりの答えを見つけた。その① 答えまでの長い道のり。

熊本県に住んでいる方に会う用事があって、宇城にやってきました。

その方に会うだけの目的だったので、宇城の拠点には2泊だけ。それも、ほぼ寝るだけの滞在にになってしまったので、あまり宇城の地域や拠点について語ることができません。

でも、宇城の拠点で夜ベッドで、会社員時代のことを思い出したり、いろいろなことをとめどなく考えたので、そのことを書いておきたいと思います。

宇城の家守さんや、取り組みについて

宇城の拠点については、先述したようにほぼ、拠点内で時間を過ごさなかったため、拠点の仕様については省略しますが、家守さんと一緒に晩御飯を食べに行きました。

宇城の家守さんは、人柄もすごくいい方だし、面白い経歴だし、考え方も素敵だし、お話しして楽しかったし、刺激を受けました。

家守さんは、いろいろな方をお迎え入れ、オーナーさんや、近所の方との調整をしたり、地域振興に力を入れていたりと、すごく多才です。

またぜひ、お会いしたい。ぜひ東京の拠点にも遊び来てほしいです。

家守さんにお仕事を何しているの?と聞いたら、「イノシシノカイタイ」といっていたので、「???」「 あ。猪の解体か。」と理解に時間がかかりました。家守さんはものすごくかわいい方で、その可愛らしい風貌と「猪の解体」をリンクさせるのが難しかったからです。

農地を荒らす害獣である猪を捕獲して、食肉などに加工するというお仕事だそうです。

東京に戻ってから、この取り組みが情熱大陸に取り上げられていたことを知り、番組を観て、もっと話を聞けばよかった。と後悔。

また、宇城に行く機会があれば、地域振興のことも、害獣駆除の取り組みについても、もっとお聞きしてみたいと思いました。

宮川将人・稲葉達也(農家ハンター) | 情熱大陸
ハイテク技術を駆使!イノシシ被害に立ち向かう農家たち

宇城の拠点で考えたこと

私は本がたくさんある宇城の拠点で、いろいろなことを思い出したり、考えたりしていました。

この話は巡りめぐって、ものすごく長い話になります。結論から先にいうと、余白や行間のない人生は美しくない。ということです。

今回のブログでは、私なりの答えを見つけるまでの(長すぎる)道のりについて書き、次回、私なりに考えて出した答えについて書きたいと思っています。

では、考え始めの起点となった宇城の拠点の「ある特徴」の説明から始めます。

宇城の拠点について

宇城の拠点はものすごく古い家屋です。ADDressの初期のころに作られた拠点なので、最近新しくオープンしたADDress物件とは仕様が全然違います。

例えば、最近のアドレス物件は、古い家屋の場合、お風呂場やお部屋のプライバシーが保たれるよう、外から見えない配慮がされていることは、すでに、スタンダードな仕様となっています。

また、断熱が難しく、寒すぎる拠点には追加の暖房器具が備えられていますし、家屋の安全性などにも配慮され、古い家の「よくある困りごと」に対しては、現段階で、できる限りの対応されている拠点がほとんどです。

宇城の拠点の個室の入り口は、障子とガラスでできた引き戸なので、廊下から部屋の中が見えます。予約個室は一つで、ADDress会員の滞在は1名(1グループ)のみ、とはいえ、この家には定住していらっしゃる方がいるので、性善説に基づいた考え方を持っていないと、セキュリティ面がちょっと心配です。

そして、床がもう多分腐っていて、フカフカしてしまう場所が数か所あります。

外廊下を通らないと、お風呂やトイレにたどり着かないし、お風呂は窓が閉まらず、乾燥機もありません。

だから、多分、今日の(2021年2月)のADDressで、空き家の候補としてこの物件が出てきたとしたら、拠点として採用されないか、もう少しリフォームや補修が行われたうえで拠点になったであろうことは想像できます。

そして、現在のこの最新の仕様も、今後、会員からのフィードバックや、リノベーションのノウハウが積み重なることでさらに改善がなされ、スタンダードレベルが上がっていくことが予想されます。そうなると、一言にADDress拠点、といっても、拠点ごとに、拠点の快適さ(*ここでは家屋に関してのみの快適さを指します)のレベルが、全く異なってくる、という事象が発生します。

ちょっと俯瞰して考えると、ビジネスにおいては、こういうことって、「あるある」なこと、なのだと思います。

私は、宇城の拠点の仕様を確かめながら、かつて自分が働いていた頃のことを思い出しました。そして、あの頃、仕事でうまくいかなかったいろいろなこと。その時はよかったと思っていたけれど、今となってはそうでもないかもしれないこと。そして何をどうすれば、ものごとがもっとうまくいったのだろうか。という果てしない、そして結果のない考え事に身をゆだねる夜を過ごしました。

そしてそこから派生して、自分の人生についても考えました。余白や、行間のような、空白部分、余った部分、なんというか、表現が難しいのですが、隙間、とか余裕、とか、そういうことが、人生を美しくするのかもしれない。と、ものすごく壮大なスケールの考え事をすることになりました。

そのことを記録しておきたいと思いますが、まずは、私の仕事がどんな仕事をしていたのか、を書いておきます。

私のかつての職業 リテールセールスの仕事

私のほとんどのキャリアは、外資系の化粧品や洋食器の輸入販売をしている企業でのリテールセールス部門での仕事でした。

新規事業の部署での経験が多かったので、0店舗からのスタート、短い期間でたくさんの出店をの計画したり(scrap and buildを含む)売上や、生産性を向上させることが主な仕事です。

一言でいうと、そういう仕事ですが、細かいことを挙げると、きりがないほどたくさんの分野の仕事がありました。店舗を作るには、従業員が必要なので、その人たちを採用したり、トレーニングしたり、評価したりするという業務は、とても手間暇がかかります。出店には交渉が必要だし、出店後も、取引先対応にも時間がとられる。

店舗に新しいIT機器を導入したり、商品を納入したり、はたまた返品したり、販売期限を管理したり、店舗の人たちの評価システムを導入したり、お客様からのクレーム対応をしたり、という、様々な他部門の仕事をサポート、マネージするのも、私たちの部門の仕事だったので、幅広く、細かい業務が色々ありました。

KPIについて

会社では、自分や自分のチームの評価にあたって、KPIが必要になります。会社を離れてみて、あらためてこのKPIの設定が、会社の業績はもちろんのこと、社風や、組織文化にも影響を与えるんだなと確信しました。

当時、私の部門は、様々な仕事をしているにもかかわらず、KPIとしてはセールスとプロフィットの結果を主とした評価軸で評価されていました。(部下を持つ人は、部下のマネジメントが含まれました)

会社のバリューに基づいた、コンピテンシー評価もありましたが、それは「人柄」や「仕事の進め方」を評価するものであり、業績評価とは切り離され、どちらかというと、昇格や、異動の際の参考指標として用いられていました。なので、次年度の給与を決めるのは、主に業績評価です。

セールスとプロフィットの結果を評価されるという場合、高い評価をもらうためには、優先順位をシャープにして、「切り捨てる仕事をどれだけ作れるか」というのが重要になります。

この考え方、また、それを実現することは、時に難しく、特に私たちのような部門、BtoCの仕事では、お客様もおり、「人」が多く介在するために、不確実な要素が多く、予測もぶれやすい。よい結果を出すためには、常に状況を鑑みて、優先順位を都度設定しなおすことで、集中力やスピードを落とさないようにしなくてはいけないのですが、それができない人はたくさんいました。

今となって振り返ってみると、そういう仕事の仕方がよかったのかどうかは別として、私はこの切り捨てがすごく得意だったので、「結果につながること」しかやらない。それを徹底していました。そういう私の姿勢は、チームにも影響を与え、「何をやるべきか」「何を捨てるべきか」がチーム内で明確になっていました。

会社での細かい事情を書くのは限界があるので、ここまでにしますが、とにかく、セールスとプロフィットに直接関係する仕事だけをする。というのが優先順位だったわけです。

切り捨てられた仕事

この切り捨てられた仕事のひとつに、ある属性の店舗のリニューアルや補修作業がありました。

店舗が商業施設に出店している場合は、賃貸借の契約期間が終了する段階で、継続するかどうかを協議し、継続となればそのままお店はそこに存在しますし、契約が終了することが決まれば、店舗を撤退します。同じ商業施設の中でも、べつの場所に移るという別契約に変更になる場合もあるので、その場合は、場所を移動して、店舗を再オープンさせます。

なので、契約上、リニューアルする必要性が出てくる店舗は、最新のデザインの店舗になります。一方、そういう機会に恵まれなかった店舗は、何年も、そのままになります。

店舗の設計やデザインは、そのブランドを象徴なので、視認性の高い最新デザインであることが重要です。それと同時に、今販売したいもの(それは常に流動的)がお客様の目に入り、購入に結び付くように導いてくという側面、また、店舗に介在する販売員の人が動きやすいように、生産性を高められるように、という機能的な側面を含んでいます。

なので、日ごとに、ビジネス上の課題、店舗を作るたびに発生する問題に対し、多くの優秀な社員のノウハウが取り入れられ、積み上がり、最新デザインの店舗が、一番かっこよく、お客様は買い物をしやすく、ショップスタッフも働きやすい。ということになるわけです。

残念ながら、商業施設との契約の事情により、何年もリニューアルがされず、古いままのデザインの店舗というのは存在してしまいます。大企業であれば、補修も含めて計画がされていくのでしょうが、小さな事業部では、切り捨てられやすい仕事の一つだと思います。

古いお店に行くたびに、「ああ。ここは何とかしなくては。」と思うものの、チーム全体の生産性を考えると、その優先順位は最下位となり、手を付けられずに、再び何年もの年月が過ぎる。ということが起きていました。

他にも切り捨ててきた仕事はたくさん、本当にたくさんあるのですが、宇城の拠点に泊まった時、この拠点と、最新のADDressの拠点との違いを感じ、過去の自分の仕事について、いろいろと思いだしたのでした。

プライベートな時間も切り捨て上手だった

私は仕事が好きだったので、効率を上げるために、いろいろな業務を切り捨てるけれども、残した大雪な分野に関しては徹底的に考えて、様々なトライをしたかった。そしてそれに十分な時間を使いたかった。なので、毎日はとても忙しかったです。

そうなると今度は、プライベートな時間を確保することがとても難しくなる。プライベートはとても大事にしたいし、働きすぎで身体を壊すなんて本末転倒。だから、睡眠と運動の時間、好きなことする時間を確保し、プライベートにおいても、やらないことを徹底的に決めていました。

例を挙げると、わたしは、ほとんど自宅でお風呂に入っていませんでした。会社から自宅の通勤途中の駅直結のスポーツクラブに入会し、ほぼ毎日、スポーツクラブに行き、運動し、そこでお風呂に入りました。タオルもレンタルしました。そうすれば、お風呂の掃除する必要がなく、大きな洗濯物が減るからです。運動もできて一石二鳥。

ショートカットの道を進むのは当たり前。駐車場など斜めに横切れるところは必ず横切るし、(今は危険とされていますが)エスカレーターは、必ず、右側を歩いて登る(運動もできて、速い)のも好きでした。

仕事から家に帰ったら、1時間以内にはもうベッドに入って寝ていました。夜はなんとなくだらだらと時間を過ごしてしまいますが、朝5時に起きれば、好きなことをしていても、8時には会社に出かけなくてはいけないので、「限られた時間」のなかで、やらなくてはいけないこと、やりたいことなどをリストアップして、時間を使っていました。

そういう生活は、ちょっと忙しいけれど、いろいろな工夫で時間を作れば、仕事もプライベートも充実する。私はそういう無駄のない生活が気に入っていました。

ADDressで生活するようになって、切り捨てない日々が始まった

意図したわけではないけれど、ADDressで生活を始めてからは、切り捨てない、非効率的な日々を送っています。

理由はふたつあって、ひとつは、いろいろなことに慣れていないので、切り捨てるというよりは、やり始める、慣れる時間を取る、ということのほうが多かったということ。

もう一つは、ADDressの会員さんは、すごく「LIFE」を大切にしている人が多く、私はそういうことが物珍しくて、見よう見まねでちょっと私もやってみたい。という好奇心から自然にそうなりました。

私は今まで、効率的に動くことは好きだったけれど、「丁寧な暮らし」みたいなことには全く興味がなかったので、とても新鮮でした。

無職になって時間があるということが大きいと思いますが、切り捨てない日々が始まって、「今までなぜ私はあんなに切り捨てることに夢中になっていたんだろう」と思います。切り捨てない時間を持つことになって、あらためて「無駄」なことの中に、大事なことが意外にたくさんあったんだ。と気づいたからです。

特に地方の「のんびり感」に触れると、「別に急がなくても、死にはしない。」みたいな、余裕が生まれてきます。そうなって、イライラ、カリカリする、ということは本当になくなりました。

時に、ちょっと時間を無駄にしすぎかもね。と思って反省することもあります。こんなに計画なく時間を使っていては、堕落してしまうのでは、と不安になることもあります。ですが、まあいいや。と思って、あまり予定を詰め込まずに、思いつくままに時間を使う。そういう日々を過ごしています。

でもふと、これってすごく贅沢だな。とも思います。

若いころ、収入が少なく、お金がなかった時は、お金がたくさんあったら、値段を見ないで洋服を買ったりできるのかな。いいなあ。と思っていました。今、思いつくままに時間を使える私は、実は、すごく贅沢な暮らしをしてるんじゃないか?と思ったりします。

ふたつ考えたこと

宇城の拠点で、新旧のADDress拠点の違いや、自分の職業人生の様々な出来事や、ADDressでの生活が始まってからの新しいライフスタイル、そんなことをとりとめなく、ぐるぐると考えながら、ふたつ、自分なりの答えを見つけました。

ひとつは、今までの仕事がどうしたらもっとうまくいったのか。ということについての答え。あの頃、私はどうすべきだったのか、私にすべての裁量があったとしたら、何ができたのか、ということの仮説です。私としてはこれが一つの答えになると思うのですが、過去に戻って、検証することはできませんから、仮説、とします。

もうひとつは、自分の人生には何が足りていなくて、どうしたらもっと幸せに生きられるのか。ということについての答えです。

今日のまとめ

今回は、この長い考えごとの発端となった出来事と、私の過去の仕事の経緯、考えた過程などをいろいろと書きました。続きのブログでは、その「私なりの答え」について書きたいと思います。うまく書けるかな。

今夜もよい夢を見られますように。

コメント

  1. 次が楽しみです。
    私も引きこもりながらイマジネーションの旅に出たりしています。

    • めーさん。こんにちは。楽しみにしてくださってありがとうございます。
      イマジネーションの旅。めーさんなら素敵な旅ができるでしょうね!

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